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Detail  革の仕上げ加工


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エイジングの余地を残す仕上げ

FIVE WOODSの皮革は、姫路でタンニングされただけでは終わりません。
大阪の仕上げ工場に運ばれ、ブランドの目指す革の風合いへとさらに磨きあげられます。

近年ではクローム鞣しが主流になる中、昔ながらの製法である植物性の
鞣しを使うのは、より革の風合いを楽しんでいただくため。
その最後の一手間が仕上げ工場になります。

鞣された革の表情をより豊かにするため、アイロンで艶をどの程度出すか、
天然の繊維構造による「地シボ」をどのように生かすか、
革の表情である「トラ筋」をほぐすとどんな風合いになるのか。
こうした作業は、いわば革のお化粧ともなる工程になります。

豊かな表情を生かし、エイジングによってさらに深みのある
表情になることを想像しながら、職人の経験と腕が発揮されるのです。


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素材を任せられる信頼関係

姫路の鞣し工場と大阪の仕上げ加工工場は緊密な関係を築いています。
そのため、原皮のクオリティや鞣しの具合は姫路の工場に任せることで、
最も美しい状態で上がってくるといいます。

とはいえ、天然の植物を使っているだけに、季節によってタンニンが
アイロンの熱にどう反応するかはわかりません。
それを長年の経験から読み解き、自然の表情を最高に活かせるように
塗料の具合や機械を調節します。

革の仕上げに使われる塗料は、「バインダー」と呼ばれる定着剤と染料の調合が重要になります。
風合いを生かすためには定着剤の量を減らすべきなのですが、製品として色移りせず、
長い経年変化に耐えうるためにはある程度しっかりと染料が定着する必要もあります。

このさじ加減が実に難しく、植物性タンニンの革だからこそ楽しめる変化なのです。
まさに、タンナーとの信頼関係があってこそ実現する、技の共演とも言えます。


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数字では表せない世界

素材と仕上げの組み合わせは無限にあり、その表現は
デザイナーのイメージに合わせて変化していきます。
時には、デザイナーが全体のイメージを職人に相談することで、
具体的なブランドの雰囲気が決まることもあります。

逆に、職人が開発した新しい革からデザイナーがインスピレーションを受けることも。
「型押し」や「手汚し」など、実際に手を動かす職人にしかわからない微妙な違いを
汲み取り、想像力を働かせることで新しい世界観が生まれるのです。

これは、お互いに数字などで厳格に表現できない世界。
デジタルのクリエイティブとは一味違う、ものづくりの醍醐味があります。
生き物の皮を加工することで、美しく頑丈な革へ変化させる作業は、
豊かな想像力と確かな経験、積み重ねた技術があってこそ実現するのです。


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